奨学金を返還しよう ~実家と別れを告げて~
こんにちは、緑豆です。
■実家見納め
実家がとうとう引っ越しの準備に入りました。
私の小さい頃~大学生の頃の想い出の品々を処分すべく、休暇を取って京都へ帰省していました。
シールやら、お菓子のオマケ、ポストカード、映画のフライヤー、家族旅行の記念の品々、沢山の手紙、プリクラ、大学の講義ノート、レジュメ。
私の部屋は私が出ていってからは父親の仕事部屋となっていたため、
もう私の私物はそんなに無いだろうと思っていたのですが、段ボール6個分ほど部屋のロフトから出てきました。
ひさしぶりに上がったロフトには、高校生の頃に作った棚が二つ。
塗りムラのある黄色と白の棚には綺麗に、でもぎっしりとおもちゃが並んでいて、
その横には、
壁から半分だらしなく剥がれかけた「カノン」の真っ赤なポスター。
「タクシードライバー」の映画のワンシーンで、
沢山のキャンドルが窓辺に並んでいる娼婦の部屋で殺戮が繰り広げられる。
その部屋に憧れて学生の頃、沢山のキャンドルを自分の部屋にも並べていたけれど、
ロフトの熱と経年劣化でお皿の上で溶けて、醜く固まっていました。
断捨離という言葉も無かった時代を共に過ごし、
私が居なくなってからも、最後まで実家と共に過ごしてくれた物たちには本当にお疲れさまと労ってあげたい。
次に帰る頃には、実家は無く、母と父は別の家に暮らしています。
どこへ帰るのかは分かりませんが、
やっぱり、京都へは「帰る」のだとおもいます。
親に、家に育てられ、学校、家までの帰路、友達、バイト先、近所の人に育てられ、
その土地に育てられました。
そして、今 緑熊さんのいる東京へ「帰って」います。
私は私の家に帰り、いつも通りの家具の配置を見て、
テレビをつけて、帰ってきたなあと思うのだと思います。
それではまた。